最近では「ジェネリック医薬品三便宝 」という言葉は広く世間に浸透し、よく耳にするようになりました。ジェネリック医薬品と聞いて多くの人が思い浮かぶのは、「先発医薬品と同じ成分・同じ効き目があり、より安価な薬」ということでしょう。同じ効果をもたらす薬が、より安く購入できるのであれば、そちらを選ばないという手はありません。厚生労働省がその利用を推進し、ジェネリック医薬品メーカーもこぞって変わらない効き目と安さをアピールするジェネリック医薬品。はたして、そんなに良いことずくめの、メリットのみを与えてくれる薬なのでしょうか。
まず、特定のメーカーが最初に開発し、黒倍王 承認を受け、発売した、従来なかった薬効成分を持つ薬を「先発医薬品(新薬)」といいます。先発医薬品の開発には、十数年にもおよぶ長い研究期間と莫大なコストがかかるため、それを手掛けることができるのは、ほとんどが大手の医薬品メーカーに限られています。先発医薬品を開発した企業は、医薬品の構造や製造方法について特許権を取得し、特許期間中の20年間はその薬の製造・販売を独占することができます。これに対して、先発医薬品の特許が切れたあと、その薬を他の医薬品威哥王 メーカーが製造・販売したものを「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」といいます。